【やがて君になる7巻感想】好きという気持ちを理解した燈子と好きという意味がわからなくなった侑

やがて君になる7巻感想

やがて君になる7巻 | 著者:仲谷鳰 | 無料まんが・試し読みが豊富!ebookjapan

この漫画の評価
ストーリー
(5.0)
キャラクター
(5.0)
オリジナリティ
(5.0)
総合評価
(5.0)

やがて君になる7巻のあらすじ

自らの足で前へと進み始めた燈子。だが、その隣は侑の居場所ではなかった。すれ違ったまま時が過ぎ、燈子と沙弥香は修学旅行へ。「思いを伝える。その時は、もう来ている」
引用元:やがて君になる7巻 | 著者:仲谷鳰 | 無料まんが・試し読みが豊富!ebookjapan

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自分を好きと言う相手を好きになることはなかった燈子の変化

燈子が元よりあった自分のことを好きになる相手を好きにならないという感情は侑と付き合う中で自然と変化をしていたのだと思います。ただ燈子は完全に侑は自分のことを好きにならないと心から信じ切っていました。

ましてや侑が自分を好きになるなんてことはこれっぽっちも思っていなかった。もちろんそれは燈子が鈍感だったという意味ではなく事実、沙弥香からの友情を超える好意に気付いていたわけですからむしろ人の心の機微を感じられるはずです。

ただ侑はその好意を一切燈子に感じさせることはありませんでした。それはもちろん「好きになってはいけない」から。

侑の本当の気持ちを知った燈子は今までその気持ちに気付いてあげることができなくて「ごめんね」といったわけでここで二人のすれ違いが生まれてしまうのですが。

燈子にとっての特別な侑はもういない。なのに寂しいと気持ちを吐露しています。心の整理はついていないけど燈子の気持ちはやはり侑にあるのだと思います。

沙弥香の想いは結果として燈子の背中を押すことに

燈子の変化に気付く沙弥香。そしてついに自分の気持ちを燈子に告げます。

確かに沙弥香は燈子の完璧な部分を見て好きになったのだと思います。しかしずっと燈子のそばで燈子を見続けて、そしてどんな燈子でも受け入れる、きっと沙弥香は沙弥香で恋の感情を愛に変えたのかなと思うんです。

良いところを見て好きになるのが恋、嫌いな部分も含めて好きになるのが愛だと思いますから。沙弥香の告白の結果は言わなくてもここまで物語を読んだ方ならどうなったのかは想像に難くないでしょう。

ただ告白をした沙弥香は間違いなくこれまでの沙弥香よりももっと魅力的な女性だと私は感じました。

もし沙弥香がもっと勇気を出して燈子の心に踏み込んでいたのなら…そういったことをつい考えてしまいます。

沙弥香の言った

「私の好きなあなたでいてくれるだろうっていう信頼の言葉」

この言葉って聞く人によっては自分本位にも聞こえるかもしれません。

ただこの信頼するっていう言葉は私はどんなあなたでも受け入れますっていう意味だと私は感じました。とても優しくてふわふわもふもふの毛布みたいな言葉。

作中を通して侑だけでなく燈子だけでもない。沙弥香も成長したのかな。そんな風に思いました。

槇くんは自分と侑が違うとなぜわかるのだろう?

槇くんは自分ではなく人の恋を見ていたい。そんな人のわけですが人の恋ばかりを見ているからなのかなぜ侑の今の感情と自分は違うと言い切れるんでしょうか?

そのあたりはやっぱりそういった直感みたいなものがわかるのでしょうか?

私は正直外伝とかでいいから槇くんが自分の恋を見つけられるお話がいつか見てみたいです。

これまでの話を見るかぎりとても槇くんが恋をするなんて想像はつかないのんですが恋なんんて自分でしようと思ってするものではなく勝手に落ちるものだと思うのである日突然そんなときも訪れるのかもしれません。

たださすがに達観しすぎてるので難しいのかなと思うし恋したいなんて本人は一切思っていないから彼なりの幸せを見つけて欲しいです。

次巻でやがて君になるは最終巻

百合作品というのは別に今どき珍しくもないのですがここまで登場人物の心情を描いた作品ってなかったと思います。

そしてその心情も本当に綺麗で読んでいて心が限界になって「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」って一人で叫びだしたくなるくらい本当に綺麗な世界なんですよね。

その物語も次巻の8巻で終わりを迎えるそうです。まだもう少しこの素晴らしい世界を眺めていたのですがお話を伸ばしても蛇足になってしまうでしょうしそれはわがままというものですよね。

あとがきで作者の仲谷さんが書かれているお話はすごく興味深いです。私自身は物語を作ったりしたことはないのですがなんだかすごく腑に落ちるというか…。

この「やが君」の世界はどこかにあって自分はそれを受信しているだけって。もちろん紛れもなく作っているのは仲谷さんなんですがそう言われると本当に「やが君」の世界って驚くほどリアルというか実在性の高いものだと思うんです。

映画だったり小説でもたまにこれが作り物だとは到底感じられないと思う作品があるんです。

もちろんその内容が現実では起こりえない内容であったりしても妙に作り物って感じがしない、自分の頭の中ではそんな世界があってもなんの抵抗感も違和感も感じないそんな作品があるわけで…。

そういうのって仲谷さんがおっしゃっているような形で物語が作られているんじゃないのかなと思うんです。

まぁスピリチュアルな話と片付けることもできるんですが妙に納得してしまった興味深いお話でした。

最後のあれ。新たな百合の波動を感じる。

やがて君になる7巻のみんなの感想は?

侑ちゃんに沙弥香ちゃんに感情移入しすぎて息ができなくなる。。。

ひまり

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