【あの娘にキスと白百合を10巻感想】テンプレなんてない、彼女たちの気持ち。そして素晴らしいタイトル回収なラスト!

あの娘にキスと白百合を10巻感想

あの娘にキスと白百合を 10巻 | 漫画:缶乃 | 無料まんが・試し読みが豊富!ebookjapan

この漫画の評価
ストーリー
(5.0)
キャラクター
(5.0)
絵柄
(5.0)
演出
(4.0)
構成
(5.0)
オリジナリティ
(4.0)
彼女達のこれからに祝福を!
(5.0)

あの娘にキスと白百合を10巻のあらすじ

秀才・白峰あやかと、天才・黒沢ゆりね。たくさんの気づきと物語を経て、二人の想いはついに一つになる。大好評青春オムニバスストーリーがついに完結! 少女たちは、青春を謳歌する――…!
引用元:あの娘にキスと白百合を 10巻 | 漫画:缶乃 | 無料まんが・試し読みが豊富!ebookjapan

最終巻にふさわしい内容

「あの娘にキスと白百合を」ついに最終巻を迎えたわけですがこの10巻の話は白峰さんの黒沢さんに対する気持ちが何なのか?それが自分でもわからず、これまでに登場してきた女の子にパートナーと言える相手があなたにとってどんな存在なのか?それを質問していきます。

この話の流れは本当に最終巻らしい内容でこれまでの振り返りと同時に白峰さんの気持ちの再確認をしていて素晴らしい構成だと感じました。

最終巻を読み終えてから、また1巻からこれまでに登場してきた女の子を読み返して見るとまた感じ方が変わってきそうな気がしました。

友情や愛情、人の心の清濁を繊細なタッチで描かれた作品

この作品の本当にすごいところは女の子の内面の心の機微を本当に細かく描かれた作品だと思います。

それは友情と呼べるものであったり愛情であったり、誰一人同じ感情を抱いているわけではなくそれぞれ悩みを抱えていて「正の感情」だけでなく嫉妬や妬みのような「負の感情」も読者に伝わるように描かれています。

この細かい描写でこの作品の中にいる女の子達は間違いなく生きてそこにいて、だからこそ彼女達の気持ちもこちらまで深く突き刺さるように届いてきます。

百合作品というジャンルとしてはカテゴライズされていますがこんなにも思春期と言える女の子たちの生きた感情を描いた作品はあまりないと思います。

新たに始まる彼女達の物語

これは本当に私が大好きな展開なのですがこれまで出てきた女の子達は彼女たちなりの一つのハッピーエンドを迎えています。

そんな彼女達の一つの節目と合わせて、これからの学生生活に不安を抱える女の子が登場します。

まるで物語はその彼女にバトンタッチされるかのようなストーリー私は本当に大好きな展開ですね。

話が脱線してしまい申し訳ないのですがこういった展開ですごく好きなアニメがありまして「ユリ熊嵐」というアニメなんですがご存知でしょうか?

その作品も最後に主人公達はある一つの結末を迎えそれに関わっていた脇役に次のストーリーが託されるという展開があるんです。

もちろんその先の展開は作られていませんが見る側にこの先の展開はあなたが決めてくださいと委ねるの本当に好きです。

あとラストのほうで白峰さんと黒沢さんのお互いの呼び方変わってるの血反吐を吐きそうなくらい悶ました。最高ッ!

ラスト数ページの熱量がすごい!

ラスト数ページは作者の缶乃さんの熱量をすごく感じました。白峰さんと黒沢さんがこれまで辿ってきた色々な想いが全て最後のページに凝縮されているそんな最後でした。

こんな心が暖かくなる作品を作って下さり作者の缶乃さんには心からありがとうを伝えたいです。

あの娘にキスと白百合を10巻のみんなの感想は?

最高の大団円!缶乃先生の次回作が楽しみです。5年を超える連載本当にお疲れ様でした!あなたの推しカップルは誰でしたか?私は灰音×藍花!白峰さんと黒沢さんは別格です♡

ひまり

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