※順不同です。
ゆるキャン△
かわいい女子高生達のゆるゆるキャンプ
キャンプをテーマとした日常系漫画。
とにかくゆるくでもこれを読むとなんだかキャンプがしたくなる!かわいさとゆるさと癒やしが散りばめられた漫画です。
日常系なので劇的なストーリー展開もありませんし女の子達がキャンプの計画をしたりちょっと青春したりする日常風景が描かれています。
かわいい漫画が好きな人、ゆるっと癒やされたい人、キャンプに興味がある人は是非必読してください!
アニメもありますのでそちらから入っても良きと思います。
ひまり
無職転生
現世で不甲斐なかった男が異世界で泥臭く足掻き生きる物語
所謂異世界転生物。異世界転生ものと言うと一般的にテンプレとして「主人公最強」「ハーレム」「チート」などの要素が挙げられますが、ご多分に漏れずこの作品もそういった要素はあります。
ですがこの作品は主人公が現世で不甲斐なかった自分を異世界でも繰り返さないように苦しみもがき、異世界で手に入れた大切な存在を命を賭けて守るそんな作品です。
異世界転生作品の多くは主人公にとって都合の良い世界が多いのですがこの作品は違います。幸せを掴んだと思ったら挫折。また幸せを掴んだと思ったら挫折。その繰り返しです。
情けない姿を晒しながらも主人公の足掻く様は心に何かを訴えかけてくるものがあります。個人的には登場するヒロインの一人が非常に格好良くて好きです。
ひなこ
めがはーと
命よりも大切なものがある
1話完結オムニバス形式の物語。一つ一つのお話は登場人物は異なるのですが「寿命」を誰かに譲渡ができるという世界でのお話です。
寿命を譲渡するという行為がストーリーによっては切なく非常に胸が締め付けられる気持ちにもなりますし、逆に愛ではなく呪いのような形にもなります。
非常にメッセージ性の高い作品だと私は感じました。特におすすめなのはepisode3、episode4 。一つはアイドルを妹に持つ兄のお話でもう一つはキャバ嬢が同性の漫画家に恋をするお話。
良い意味で心に傷跡を残してくれるそんな物語です。
ひなこ
レベルE
富樫好きなら必読するべき作品
「幽遊白書」「HUNTER×HUNTER」でお馴染み、冨樫 義博先生の作品。過去にアニメ化もしましたが、個人的に漫画のほうが面白いと感じています。幽遊白書後、HUNTERXHUNTER連載前に描かれた作品で伸び伸び自由に描いたのかなという印象を受けます。
内容は圧倒的にIQの高いバカ王子が宇宙規模で迷惑行為をするといった内容。いろいろぶっ飛んだ内容ですが、だからと言って勢いで描かれたものではないと感じます。ハンターハンターも勿論大好きなのですがこういった短編もハンターハンターが終わったら描いて頂きたいなと思います。
単行本では3巻、電子書籍版では2巻と作品自体は短いので読みやすいです。短いけど内容は本当に濃いのでかなり楽しんで頂けること受け合いです。
ひまり
人形の国
壮大なスケールと独特の世界観で繰り広げられる復讐劇
リドベア帝国に故郷を滅ぼされ仲間を殺された主人公エスローが、リドベア皇帝の野望を阻止するため行動をする自動機械のタイターニアと共にリドベア帝国の正規人形を倒すという復讐劇。
倒した相手のエネルギーを自分のものにできるなどまるでRPGゲームのような設定がある。世界背景も多くは語られず謎の奇病である人の体が機械化する「人形病」が蔓延している。
なおこの「人形の国」の世界観は作者弐瓶勉さんの前作「シドニアの騎士」と関連性があり聞いたことのある単語が出てくる。とにかく世界観や雰囲気は唯一無二で「シドニアの騎士」がハマった人は間違いなくハマる作品です。
ひまり
絶園のテンペスト
ヒロインは一体誰に殺された?
謎が多く盛り込まれたファンタジー作品。タイトルにテンペストとあるように本作はシェイクスピアにインスパイアされている。ダブル主人公、ダブルヒロインでなおかつ話がスタートした時点でヒロインの片方が死んでいてもう片方のヒロインは絶海の孤島で遭難している。
ファンタジー物だけどいまいち戦闘シーンなどは迫力に欠けるがストーリーの面白さと謎があったりして非常に引き込まれる。漫画もそうだけどアニメも序盤はいまいちな印象だったが後半に進むにつれて面白さが加速する感じがたまりません。
主人公たちも魅力だがネタキャラとも言える左門というキャラクターがいい味出している。今作はアニメ化もしているので興味がある方はそちらもチェックしてみては?アニメだけ見ていた方は漫画の後日談もチェックしてほしいです。
ひなこ
不滅のあなたへ
これは不死者の成長の物語
何者かによって“球”が地上に投げられた。その球体はいろいろな物体に形を変え変化する。そして球は人となり人と出会い成長していく物語です。
この物語はこの球である「フシ」と呼ばれる者が色々な人と出会い成長していくのですが「フシ」を襲う「ノッカー」という存在。また「フシ」を見守り続ける「観測者」という存在もいます。
「フシ」は自分と関わった人間が死んだときにその人物の姿へと変わることができるのですがとにかくこの作品は人との出会い、そして別れが多いです。またその人の心情風景に重きをおいた作品で作中に出てくるキャラクターへの感情移入が大きくなり読んでいるとついつい泣いてしまいます。
壮大なストーリーだけど登場人物1人1人のストーリがしっかりしていてのめり込むこと間違いなし!誰に勧めても良い作品です。設定はファンタジー系の海外ドラマとかにありそう。ただオリジナリティはあります。
ひなこ
ザ・ファブル
伝説の殺し屋の日常系漫画
伝説の殺し屋が1年間の休業を言い渡され普通の生活を始める日常系?作品です。ハードボイルドな展開もあるといえばあるけどジャンルとしては笑い多めの日常系。
主人公は殺し屋なのになんだかとぼけた性格をしていて3流芸人がとにかく好きと普段の生活はまったく殺し屋らしくありません。ただ喧嘩になると冷静な対応をしたりしてそのあたりはプロって感じ。
とにかく読めば読むほど面白くなる最高の漫画です。絵柄はかなりハードボイルドな感じですがわりと内容は人は死んだりしますが基本的にはゆるふわ?なので女性にもおすすめしたい作品です。
2019年6月には岡田准一さん主演で実写映画となります。
ひまり
なるたる
「未来に贈るメルヘン」のキャッチコピーは詐欺だと思う
主人公であるシイナとそれと取り巻く少女たちの活躍や心情を描いたメルヘン。小学6年生のシイナは小学校最後の夏休みに祖父母の住む島で溺れかけたところ「ホシ丸」という星型の生き物に助けられる。
ホシ丸は「竜の子」であり少年少女の意識とリンクし変幻自在の能力を発揮する。他の「竜の子」の持ち主たちとの出会いや世界をリセットしようとする者たちの戦いに巻き込まれていく。
正直この作品は人に気軽に勧めて良い作品ではないように思います。アマゾンレビューなども見ても分かる通り評価が極端に分かれる作品。合わない人には本当に駄作に映るだろうし、別の人にとっては名作ともなる作品。
ちなみに私はこの作品は名作だと思います。自分の家の本棚においておきたい作品です。注意点として過剰なまでに陰鬱な表現や残酷な描写があります。表紙からはかわいい雰囲気しかないしホシ丸も可愛いのに。。。メルヘンや童話とも言われているどこれは神話的なお話だと個人的には思ってます。
ひなこ
花野井くんと恋の病
ありがちな組み合わせ…と思いきや一味違う少女漫画
高校1年生の冬にほたるが何気なく隣のクラスの花野井くんに傘を貸したことがきっかけで突然の告白をされる。ごく平凡な感じの主人公とハイスペックイケメン男子の組み合わせってありがちなのですがこの作品は一味違います。
主人公のほたるちゃんは本当に性格が良くてまっすぐで見ていて応援したくなるし、花野井くんは愛が重すぎる系男子でちょっと誤解をされるのですが本編ではまだどういった過去があるのかは明かされてませんが多分悪い子ではありませんw
とにかく二人とも作った感じの性格ではなく嫌味がなく純粋に二人の恋の行方を楽しめる作品です。絵もとても繊細で綺麗な絵で素晴らしい。一味違った少女漫画を求めてる方や心がときめくような恋愛漫画を読みたい方は超おすすめ!
ひまり
隠の王
最終巻は号泣もの!現代に生きる忍達の戦い
現代に存在する忍の世界「隠の世」が生んだ最大の秘術「森羅万象」を体内に刻まれた壬晴と彼を取り巻く忍達の戦いを描く物語。
なんと言ってもこの作品の最大の見所は主人公である壬晴と己の命を削る忍術を使う宵風との関係性が本当に素晴らしい。
最終巻は間違いなく号泣する。ただ個人的な意見を言えば最後に向かってやや急ぎ足な感じが否めない。ただ本当にきれいな物語だと感じました。
ひまり
異世界おじさん
異世界から帰還した残念すぎるおじさんがYouTuberになるお話
17年間の昏睡状態から目覚めた叔父に会う為、甥のたかふみは病室に訪れると奇妙な言葉を喋るおじさん。頭がおかしくなったと思ったおじさんは本物の魔法を使う本当に異世界帰りのおじさんだったのである。そんなおじさんはYouTuberとして生計を立てていく。
よくある異世界転生を完全に皮肉ってる作品。おじさんは完全にゲーム脳でSEGA信者でなおかつ性格に問題あり。異世界ではそれなりに活躍はしてたみたいだけど顔の醜さからずっとオークだと迫害されていたり終始笑いがこみ上げて来る作品です。
またそんなおじさんは異世界で美少女エルフにフラグを立てたりしてるんですが残念なおじさんはそんな相手の気持ちに気づかずかなりひどい対応をしてるのも見どころです!
ひなこ
妖狐×僕SS
最後まで読んで欲しい主従ファンタジーラブコメ
こちらの「妖狐×僕SS」は2012年にアニメ化をした作品でアニメは原作の3巻くらいまでを描いています。先祖返りの妖怪が住まうマンションに家族と関わることを嫌って引っ越した少女・白鬼院凜々蝶とマンションで凜々蝶のシークレットサービスとして働く御狐神双熾。御狐神は凜々蝶に異常なまでの好意を向ける主従ラブコメとなっています。
アニメではラブコメ色が強くこの2人の関係を描いているのですがアニメのみの内容を知っている方はこの先の展開にかなり驚かれると思います。ギャグあり、シリアスあり、感動ありの漫画です。
個人的にはストーリーの結末は最初からあって作られた作品だと思いますがストーリーの展開が非常に引き込まれます。ストーリーは大きくわけて3つの章に分かれています。
登場するキャラは非常に個性に溢れていて凜々蝶、双熾の関係だけでなく他のキャラクターの関係性も非常に惹かれます。
数ある漫画作品の中で私的に上位5位以内に入るおすすめ作品で登場するキャラクターも可愛らしくストーリーも素晴らしいです。
残念ながら作者の藤原ここあさんは2015年に妖狐×僕SSのあと連載していた「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」連載中に亡くなられました。できればもっと藤原ここあさんの作品を読みたかったです。
遺作である「かつて魔法少女と悪は敵対していた。」は読みたいのですがこれを読んでしまうと自分の中でこれ以上藤原ここあさんの作品は読めないんだと思ってしまうので敢えて読まないようにしています。
ひまり
来世は他人がいい
極道女子高生と頭のネジが吹っ飛んでる婚約者の極道エンタメ
極道の家庭で生まれ育った女子高生、吉乃はこれまで生まれ育った環境は異質でも他の女子高生と変わらない日常を過ごしていた。しかし婚約者の霧島と出会うことで吉乃に日常は大きく変わっていく。
作中に出てくる婚約者の霧島は一見すると優しくイケメンではあるのですがナチュラルにイカれている性格をしていて2人は到底うまくいかないように思われたが…。
この作品の注目すべきポイントは常にヤバい霧島よりも吉乃の行動だと思っています。表向きは普通に見えるけどやっぱり極道の娘だなっていう言動がかなりユーモア溢れています。
ひなこ
とんがり帽子のアトリエ
魔法使いが登場する正統派ファンタジー
とにかく絵柄がすごくきれいで登場するキャラクター達がまるで生きてるような躍動感が素晴らしいです。絵柄もさる事ながらストーリーも正統派ファンタジーで非常に引き込まれます。
「知らざるもの」(普通の人)は魔法使いになることができないと言われている世界で魔法の秘密を知ってしまった主人公の少女、ココ。
その結果誤って母親を石に変えてしまいます。そしてその問題を解決するため魔法の秘密を知るきっかけにもなった魔法使いのキーフリーに弟子入りをします。
しかしココは禁忌の魔法を使う「つばあり帽」たちに「希望の子」と呼ばれ禁止されている魔法を使わせようとしてきます。また師匠であるキーフリーも親切心だけでココを弟子にしたわけではなく過去に「つばあり帽」と何かがあり強い恨みをもっている様子。
また「知らざるもの」から魔法使いになったココは魔法使いの世界でも異端であり禁止魔法を最初に使ってしまったことで魔警団に目をつけられてしまいます。魔警団というのは禁止魔法を使った魔法使いの記憶を消し去る者たちです。
ココを中心に魔法使いの世界で様々なことが起こりますがキーフリーに弟子入りしている同じ魔法使いの子たちと様々なトラブルに立ち向かう姿もワクワクしますし、「つばあり帽」たちの怪しげな存在感も好きです。
果たしてなぜココは「つばあり帽」に付け狙われているのか?またキーフリーは過去に何があったのか?ココは母親を元に戻すことができるのか?
ひまり
ブルーピリオド
東京藝大合格を目指すエネルギーあふれる漫画!
見た目はチャラいけどコミュ力が高く頭も良い主人公が絵画に触れて、そして芸術に魅入られてあがく作品。絵画がテーマの作品ということですが絵画に疎い人でも十分楽しめるし、これを読むことで絵画の見方が変わるかもしれません。
絵画の内容は本当にガチな感じで作中に出てくる絵は別のいろいろな方に描いて頂いているようです。
持っているもの、持たざるものの葛藤など内面的な表現も多く大変好みでした。また作中に出てくる女装男子が非常に可愛いのもポイント。
今の時代に閉塞感を感じている人にこそ読んでほしい漫画です。
ひなこ
大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック
マザコンと片付けることなかれ!大いにフェチを感じる作品
この作品のヒロインは主人公のお母さん。と言っても一般的に言われるマザコンとはちょっと異なっているように感じます。主人公はすでに他界している母親にベタ惚れだった父親の記憶を時折フラッシュバックするという設定。
高校生の頃の母親を見て自分の母親なのに一人の女の子として意識してしまうというちょっとアブノーマルな感じもあるそんな作品です。最初はこの内容で物語がどんなふうに発展していくのか?
そんなふうに思っていましたが漫画研究会の面々なども登場してなかなかに面白い。ジャンルで言えばラブコメになるのですが普通であれば恋愛対象になりえない母親に憧れる設定がとてもおもしろい。
人によっては嫌悪感を感じるかもしれないがフェティシズム満載で魅力あふれる漫画です。
現時点では1巻は無料で読むことができます!
ひまり
やがて君になる
百合作品という枠組みを超えた全人類に読んで欲しい漫画
2019年9月27日発売の月間コミック電撃大王で遂に完結を迎えた「やがて君になる」
いわゆるこの作品は女性同士の恋愛を描いた百合作品にカテゴライズされるのですがこの作品は百合とかそういったことを完全に突き破って耽美な文学小説って感じの漫画です。
なぜこの作品が他の百合漫画と一線を画すると言えるのか?それは他の作品に比べてこの「やがて君になる」が恋愛漫画の展開でありがちな表面上の好き嫌いや駆け引きとかそういうものは少なく登場人物の内面に視点が非常に向いていることが理由だと思います。また異性同士の作品というと逆に性的な要素も多く見受けられる作品もあると思うのですがこの作品はキャラクターが本当に生きているというか現実味があるので読んでいて違和感を感じることも一切ありません。
間違いなくそこにその登場人物が生きていると感じられる稀有な作品と言えます。
簡単なあらすじを説明すると「誰かを恋愛感情として好きになる」ことがなんなのかがわからない主人公の女の子「小糸 侑」が本作のヒロインである「七海 燈子」に出会います。七海 燈子はいわゆる完璧な女性という感じですが本人は自分自身をある理由から嫌っていてそんな自分を「好きにならない」という侑に惹かれていくという物語です。
このやがて君になるとは私は七海燈子のことを指しているタイトルだと思います。素の自分を隠している燈子が本当の自分を手に入れる。そんなお話です。
とにかく物語の展開や人物の内面描写、また絵柄などもすべて私としては非の打ち所のない作品だと思います。ストーリーもあまり普段恋愛漫画を読まない方や百合作品に興味がない方でもすんなり読める内容だと思います。超絶オススメの作品です。
単行本の最終巻は2019年11月後半発売を予定しています。今から1巻を読み進めてみてはいかがでしょうか?絶対に読んで損はない作品です。
ひなこ